最新の平均寿命は?令和2年簡易生命表が公表されました。

ライフプラン

令和3年7月30日に厚生労働省から「令和2年簡易生命表」が公表されました。

簡易生命表は日本にいる日本人についての統計で、ある年齢の人が1年以内に亡くなる確率(死亡率)や、平均あと何年生きられるかという数値(平均余命)などをまとめたものです。

生命表には「完全生命表」と「簡易生命表」の2種類があります。

「完全生命表」は国勢調査による人口(確定数)と、人口動態統計(確定数)による死亡数と出生数を基に、5年に1度作成されています。

「簡易生命表」は人口推計による人口と、人口動態統計月報年計(概数)による死亡数と出生数を基に、毎年作成されています。

平均寿命は過去最高を更新

ニュースなどでよく目にする「平均寿命」は0歳の平均余命で、男性・女性ともに年々伸びています。令和2年は「男性:81.64年」、「女性:87.64年」となっていて、いずれも過去最高を更新しています。

ちなみに女性の平均寿命は昭和59年(1984年)に初めて80年を超え(80.18年)、この頃から「人生80年時代」という言葉が使われるようになりました。

同年の男性の平均寿命は74.54年、男性の平均寿命が80年を超えるのはその後29年経った平成25年(2013年)です(80.21歳)。

世界と比較しても日本の平均寿命は高く、国によって統計方法が異なるため一概に比較はできませんが、男性はスイス:81.9年(2019年)に次いで2位、女性は2位韓国:86.3歳(2019年)よりも1歳程度高く1位となっています。

主な年齢の平均余命は?

平均寿命は0歳の赤ちゃんが平均何年生きるか?という年数ですが、平均余命はある年齢の人が平均あと何年生きるのか?という年数です。

そのため、「ある年齢+平均余命」は平均寿命より年数は大きくなる傾向にあります。ここで、主な年齢の平均余命をまとめてお伝えします。

・30歳:男性52.25年・女性58.20年
・40歳:男性42.57年・女性48.40年
・50歳:男性33.12年・女性38.78年
・60歳:男性24.21年・女性29.46年
・70歳:男性16.18年・女性20.49年
・80歳:男性9.42年・女性12.28年
・90歳:男性4.59年・女性5.92年

年齢が上がれば上がるほど、平均寿命と「ある年齢+平均余命」との差は大きくなり、60歳の人は男性で約84歳、女性は約89歳、80歳の人は男性で約89歳、女性は約92歳まで長生きをすることになります。

これが最近「人生100年時代」と言われている理由の一つです。

人生が長くなることは良いことだと思いますが、そのためには、元気で暮らすための「健康」な体、また、どのように暮らしていくのか、何に重きをおいて暮らしていくのかといった「生き方」や生きがい、

そして健康を維持するため、より充実した生活をおくるための「お金」、の3つが大切だと考えます。

ライフプランを考える時は、今後の家計「お金」のことはもちろん、今後の暮らし方やご自身・ご家族の健康などについても合わせて考えてみてはいかがでしょうか。